みなさんは、遠足やハイキングなどで遠くの目的地に行ったり、山に登ったりした経験があると思います。

特に小さい子供の頃は明日が演奏だと思うだけでワクワクしたものです。

しかし、実際にはたくさん歩かなければいけないので、「楽しい」と言う気持ちと「きつい」と言う気持ちが入り混じった経験だったのではないでしょうか?

私たちは、遠くのゴールをながめる時、そこに到達できた自分を心待ちにするので、わくわくすると同時に、道のりの長さにうんざりすることもあると思います。

そして、一歩一歩自分の足で前に進んでいくことになるので、辛いと感じることもあるでしょう。

しかし、楽しみ続けることは誰にでもできます。

無条件に「楽しい」と感じることは間違い無く楽しいのですが、「楽しみ」は見つけることもできるものなのです。

歩いていて坂道がキツくなってきた時は、ゴールした時の達成感を思い出すのも良いですが、歩いている瞬間瞬間に目を向けてみましょう。

今、自分の歩幅は何センチくらいなんだろうか?、じゃあ、ちょっと先に見える橋まで何メートルあるのか自分でクイズを作ってみます。

実際に歩いた歩数と推定した歩幅を掛ければ答えが出ます。

答えが近ければ愉快な気持ちになりますし、もし、ぴったりだったら、絶対に次の目標物までの距離を測りたくなるはずです。

このように、一歩一歩あるくと言う行為も「楽しみ」に変わっていくのです。

「楽しい」と感じることのできるアイデアは無限に存在します。

 それでは、ピアノを弾くことが「楽しい」と感じ続けるためにはどのようにすれば良いのでしょうか?

みなさんだんだんとお分かりになってきたと思います。

音、1つ1つの大きさや音価(音そのものが生まれつき持っている音の長さ)を揃えれば、すばらしい美しさが生まれる、というアイデアが浮かんだとき、人によっては付点で練習したり、また、ゆっくりとメトロノームをかけて音を合わせる練習をすることもあると思います。

そういうときに、練習するパッセージや、小節数を決めて、上手くできた回数をボードにマグネットでつけてみるのも一つの方法です。

うまくできた時には丸のマグネットを、もう一息の時は別のマグネットを、と言うように使い分けて10回ごとに記録していきます。

たとえうまく弾けなくてもかまいません。

記録することが重要なのです。

記録することによって、私たちは、そのパッセージをどのくらい正確に弾けているのかを、客観的な目でながめることができるようになるからです。

客観的にながめることができるようになってくると、不思議なことに、自分の演奏、自分の音、がよく聴こえるようになってきます。

すなわち、自分の音を、以前よりももっと高い周波数で、客観的に「聴く」ことができるようになるのです。

 ピアニストは、一般的にピアノ愛好家の人に比べてより正確に、より美しくバランスの良い音楽を奏でることができます。

しかし、そういう演奏ができるようになる方法、道のりは、ピアノ愛好家の人が行う方法とじつは同じなのです。

同じことを積み重ねて、1つ1つの正確な作業に慣れていくことによって、さらに自分に合った合理的な方法を見つけだし、速く、丁寧に、曲を仕上げることができるようになっていくのです。

それでは、ピアニストはどのように考え、1回1回の演奏に取り組んでいるのでしょうか?

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