今日、仕事先でお声をかけてくださった方がブログを読んでくださっているとのことで、ちょっとだけお話をしました。

なにやら、昨日の記事をとても喜んでくださって、「おもしろいので毎日でも読みたいくらいです、ぜひ、シリーズ化してください」と言っていただきました。

うれしい。

ので、調子に乗ってシリーズ化します(笑)

「上巻」から、エッセンスをご紹介します。

ベートーヴェンの親友で幼馴染でもあり医師だったヴェーゲラーに宛てた1801年11月16日の手紙より、(一部分です)

(翻訳を林田風に意訳して書きます。多少の誇張、省略はご愛嬌で。)

そうそう、治療の経過はあまり人に離したくないけど君にだけ話すよ。

この2〜3ヶ月は両腕に発泡膏を貼らされてるんだ。

知ってると思うけど、(発泡膏の材料の)木の皮の成分が効いてくるまで2〜3にち腕が自由に使えなくなるから本当に嫌になる。

もともと左の耳から聞こえなっくなったんだけど、耳のなかでぶつぶつ音がするのは少し減ったからまあいいんだけど、全然聞こえが良くならないんだよ。

むしろ前より悪くなったる気がする。

腸の調子は2〜3日温浴をやったら、10日くらいは調子がいいよ。

君が勧めてくれたお腹の薬草もやってるよ。

フェーリング(耳の医師)は温浴とかに全然興味なくて完全無視なんだよね。

彼は、僕の病気にそもそも興味がなくて、同情すらしてくれないんだ。

結構苦労して診察に行っても顔すら見ないんだよ。

できれば医者は変えたくないけど、フェーリングは臨床ばっかりだから、本で紹介されている新しい理療法とかに興味がないんだよ。

じゃなきゃ、こんなに僕をほったらかしにはしないよね。

ガルヴァーニ電気療法が効果があるって聞いたけど、君はどう思う?

他の医者の話では、ベルリンで耳の聞こえない子供が聞こえるようになったんだって!

その子は7年間聞こえなかったのに聞こえるようになったっていうんだからねえ。

でも、最近は結構面白おかしく毎日を過ごしてるよ。

なんと、好きな子ができたんだ!!

(伯爵令嬢ジュリエッタ、当時17歳でバートーヴェンの弟子でした)

彼女も僕のことが好きだって言ってくれたんだ。

僕も彼女のことが大好きなのさ。

結婚したいなぁ、できたらいいなぁ。

でもさ、結婚は無理。

身分が違うから。

残念だよ… はぁ…。 

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