山口県防府市の音楽ホール「防府市地域交流センター」で仕事でした。

Googleによると、「(ほうふしちいきこうりゅうセンター)は、山口県防府市にある、音楽ホールと展示スペースを備えた文化交流施設。 フランス語の「抱負を抱く人」「大志を抱く人」に由来するアスピラート(仏: Aspirante)の愛称で呼ばれる。」だそうです。

調べてみると、種田山頭火の生誕の地と知って感慨深くなりました。

もうちょっと前のことですが、作曲家田村徹氏のピアノ曲「漂泊Ⅰピアノによる種田山頭火の世界」を演奏させていただく機会がありました。

当時、とてもお世話になった先生の曲を演奏させていただくことに奮い立っていた私は、種田山頭火の本を読み漁り、彼の移りゆく気持ちに思いを馳せました。

コンサート終了後、レセプション時に先生ご本人から、「展覧会の絵は並だったけど(ムソルグスキーの展覧会の絵です。)、僕の曲はすごく良く弾いてくれた。よかったよ!」と、一輪のバラの花をいただき、喜んでいいのか悲しんでいいのかわからないけど、毒舌お褒めの言葉をいただいて、とても嬉しかったことを思い出しました。

話を戻します。

とても姿の良いホールです。

天井も美しいし、客席の傾斜からホールに向かうカーブも上品で好感が持てます。

なんとなく良い響きの予感がしながら、ピアノを触ってみると、設置位置に若干のクセはありますが、好みの位置に合わせられれば、とても聴きやすいし、音の跳びもよく、満遍なく良い音で聴けそうな感じでした。(実際にはコンサートなど聴いていないのでわかりませんが)

ただ、ピアノの真上が既に高い空間であるにしては、反響音が凡庸とならず、ある程度の情報量と節度があり、割と聴きやすかったです。

こういうホールは好みです。

おまけに600というキャパシティー、一見中途半端に感じますが、2階を使わなければ、1階は500を切るのかしらと思うと、ピアノ演奏にはちょうどいいかもしれないと思いました。

客席を眺めるとやる気の出るデザイン(笑)

ピアノはYAMAHA CFⅢS

ちょっと古いピアノですが、CFXになる前の優等生で全部盛りのピアノ。

マツエフのコンサートでも感じた保持力に若干の心細さ(個体差もあるのでしょうけれど。)は感じますが、とっても良いピアノで個人的には好きです。

もちろんSteinwayも置いてありましたが今回はおあずけ。

555????のキリ番でした。

ホールは、実際に弾いてみると、音の減衰がとってセンス良く大まかにいうと3段回くらいで徐々に減衰する感じでした。

この感じは、永田音響設計か?と思い、家に帰って調べるとやはり、そうでした。

じつは自邸のスタジオ設計の時、ごにょごにょありまして、快適な音響でピアノが弾けています。

話が変わってしまいますが、道中のトイレで感動しました。

上部しか載せませんが、トイレのあと、手を洗うと、それが下に流れて、便器をきれいにしてくれるというあまりにも合理的な便器に感動して、1日に何度も思い出し、楽しくてしょうがありませんでした(笑)

シアワセな1日でした!

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