人生で、今まで何回調律してきたのかふとと考えていると、自分が何台のピアノと人生を共にしてきたのか気になりました。

私が子供の頃から自分の家に置いて一緒に過ごしてきたピアノ遍歴は、

アップライトピノ(KAWAIだが型番記憶なし)

ここからグランド

KAWAI GS-30

KAWAI CA-40A

YAMAHA G2(現在)

YAMAHA G5

YAMAHA C7

YAMAHA C7LA(現在)

Steinway C(現在)

です。

学生時代にレンタルで借りていたピアノもありましたが、あまり相性の良いピアノではなかったので書きませんでした。

「今」これらの時間にタイムスリップできたら、1つ1つの楽器に対する実際の印象は様変わりすると思いますが、当時はどれも結構気に入っていました。

子供時代の記憶も含むので多少怪しいところもありますが、印象は、

KAWAI GS-30

当時16畳ほどのリビングに置いていましたが、蓋を開けて弾きたいのに、開けると壁からの反射音が大きすぎて、耳が疲れては蓋を閉めていました。

次高音部以上がちょっと弱かった記憶があります。

ただし、やはり鍵盤が重かったことと、子供だったので力に任せて無理やり鳴らしていましたので、鳴らし方の問題で、ピアノに悪いことをしたと思っています。

KAWAI CA-40A

今思うと、端正で上品な響きを持っていました。GS-30よりいろんな面で繊細さも持っていましたが、次高音部以上がやはりもう一歩鳴ってほしかった記憶があります。

YAMAHA G2(現在)

羽振りの良い時代のYAMAHAです。今では考えられませんが、当時100万円を切っていました。

それなのに聴き疲れ、弾き疲れしない、コンパクトで練習にはもってこいのピアノでした。

明るい音で聴き取りやすく、とても気に入っている個体です。

サイズがサイズですので、コンサートグランドと比べることはできませんが、十分にテクニックを磨くことができる楽器だと思います。

YAMAHA G5

これも弾きやすいピアノでした。サイズも大きいので、G2に比べてパワーもあり、総じて演奏者に寄り添ってくれるピアノでした。

低音から高音までまでバランスもよかったです。

強いて言えば、タッチによる音色の変化にもっと色気が欲しかった記憶があります。

G型はすでにずいぶん前に廃盤ですが、毎日弾くにはG型はとても良いピアノという考えは今でも変わりません。

YAMAHA C7

当時のCFIIIの印象に似ています。よくまとまっていてそつのない楽器で、次高音部はCFIIIに及びませんがバランスの良い楽器でした。この個体はおとなしい上品な個体だったのですが、コンサートグランドのサイズ感からすると、全てにおいてもう一歩足りない気がして、欲求不満を感じていました。.

YAMAHA C7LA(現在)

3台から選定して決めました。

一番バランスも良く成りの良い個体です。

当時のYAMAHAの社長さんが選定に同席してくれ、選定後にもう1度工場にもどして調整してくれました。

とても信頼のおけるコンサートチューナーの方の同席もあり大満足の選定でした。

ルーマニア製のスプルースを使用したモデルで、表現力もあり、とても良く鳴るパワーのある個体です。

Steinway C(現在)

今一番気に入っているピアノです。

毎日、朝一番にご機嫌伺いが必要です。

たまに24時間換気を切り忘れて、湿度が上がってしまった時は、ご機嫌斜めになります。

C7LAはちょっとの湿度の変化ではびくともしませんが、Steinwayは弾いている途中に雨等で外気の湿度が上がり、結果ロスナイからの空気の湿度も微妙に上がり、部屋のエアコンと除湿機が一瞬追いつかなくなると、音色は変化します。

楽器が来たばかりの頃はそれがとても嫌で、必死に湿度調整していましたが、最近はうちの個体が好む温度と湿度がわかってきたので、学びもあり、気を使わずにラフに機嫌を取れるように成りました(笑)

いわずもがな、全てにおいて気に入っています。

普段、何気なくピアノを弾いている時、私の感情の変化を、私が気付くよりも先に音で教えてくれます。

親友のようなピアノです。

何回調律したか、結局思い出す気もないような記事になってしまいました…。

Categories:

Tags:

No responses yet

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です