普通に弾くには大丈夫なのですが、欲しい音色を引き出すのにストレスを感じていたので、ハンマーを交換しました。

交換前

もう限界ですね。

今、毎年ピアノはとんでもない勢いで値上がりしています。

おまけに円安もあり、加速し続けています。

その影響で保守備品も値上がりし、おまけに世界情勢の混乱で発注しても入ってこないのです。

しかし、いつもお願いしているピアノ技術者の荒木さんに相談したところ、運良く手配できるとのことでした。

詳細は言えませんが、ゴニョゴニョありまして素晴らしい純正ハンマーに交換してもらいました。

2日がかりで全ての作業をスタジオにてお願いしました、お忙しいところ本当にありがとうございます。

マホガニー(下)はすでに環境保護のため使えなくなりシデ(上)です。しなりなど違いはありますがこればかりはしょうがない。

鉛調整のため重装備です。

黒鍵だけくっついていると何だか気持ち悪い(笑)

本当にありがとうございます!

肝心の音ですが、感動を通り越して驚嘆しました。

まるでD型、いや、Dでもこんなに歌う楽器はなかなかないのでは?(親バカ入ってます)と言うくらいに楽器全体が振動し、いつもフレームに設置している湿度計が演奏1時間ほどで端に落ちてしまうのです。今まではこんな現象はありませんでした。(もちろんYAMAHAでも)

音はふくよかで、繊細さや豪快さも兼ね備え、ピアニッシモからフォルティッシもまでの音色の変化に何とも言えないドラマティックな色気(例えが変ですがLFAの排気音のような)を感じるピアノになりました。

(LFAの排気音を初めて聴いた時は涙が出ました笑)

荒木氏も、たくさんのC型の調整をしてきたが、新品、中古含めこんなに美しく、よく鳴る楽器は経験がないと驚いていました。

ピアノを購入するときには悩みましたが、このピアノは自分にとって最高のピアノだなあと改めて嬉しくなりました!

練習し疲れた後も名残惜しくて、ピアノのそばに座ってコーヒーを飲んで眺めてしまいます。

こんなに劇的な変化をするために、いろんなタイミングがパズルのように組み合わさり、今回の交換が実現しました。荒木氏はじめ、いろんなチャンスに、本当にありがとうございます。

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