ホルトホール小ホールのSteinway D。
私のCより若干先輩のD。(約1万番ほどの差)
オーバーホールが入っているのか、アクション等それなりに安定しています。
特段気になるところもなしです。
しかし、なぜか中音〜次高音の一部に沈みがあり、そこだけ立ち上がりの悪い音域がありました。
整音?
おまけにピアノが暖まり始めて、鳴り始める時、低音からなり始めるのにちょっと面食らいました。
このホールで数回同じ印象を抱いたのでその感じはほぼ間違い無いと思います。
中音くらいまで鳴ってきた時、次高音が鳴るまでの時間に正直閉口しましたが、本番の日は様子が違いました。
色々試して残響はそれなりに確保できたのですが、贔屓にしているチューナーが調整してくれた後、次高音部がちゃんと鳴っていたのです。と言っても温まっていないので本来の鳴りっぷりではありませんでしたが・・。
何やったんですか?と聞いたら調律だけですよ、とニヤリ。
なんかやってるでしょ・・。
その日は追及する余裕もなくリハ。
どちらにしろ、音を鳴らして返ってくる音に情報量が少ないので、経験の浅い人は戸惑うと思います。
残響に工夫をした後、伸びていく音に耳を張り付かせれば、それなりに歌うことはできます。
と言いつつも、CとDの違いにはやはり歴然としたものがあり、最後は「整いました!」と言いつつ、若干嫉妬を覚えました。
それにしても、もう少し、もう少し、音の情報量が多いと演奏楽しめるのに・・。
意識していても、ついついちょっと鳴らし気味に弾いてしまうホールです。
次回5月にまたここで弾くのでその時はもうちょっと残響等攻めてみます。
(さらにいくつかのアイデアを)
音の泉ホールのDと比較するとあちらのピアノの方がしっくりくるのですが、チューナーはむしろ、状態の良さはホルトホールだと思いますとのことでした。
ホールとの相性で表現力を感じるピアニストの感性と、そのピアノの状態・個性を鋭く見抜くチューナーとは、やはり感じ方が違うのだなぁと改めて感じました。
もっと勉強しなければ・・。
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