これまで、「視点」と「感情」についてふれてきましたが、「視点」を決めれば、「感情」を導くことができるし、また、「感情」を決めその気持ちになれれば、おのずと「視点」も、感じている気持ちをより豊かにするために働いてくれるということがだんだんと理解できてきたのではないでしょうか?
喫茶店でコーヒーを飲むとき、あなたはコーヒーを目の前にして、香りが良く、器が綺麗なので、このコーヒーがもし好みの味でなくても、心地よい雰囲気で過ごせるだろうと思います。
「これは「視点」です。同時に、コーヒーを前にしたとき、コーヒーの良い香りで、いやされて「安らか」な気持ちになれば、もし、コーヒーが好みの味でなくても、喫茶店の窓から見える美しい景色に目がいくことでしょう。
「視点」と「感情」はつねにわたしたちの身の回りで起きることについてまわるのです。
と同時にお互いがコインの面裏のように表裏一体のものなのです。
もしピアノの演奏を「もっと思い通りに弾きたい」と思うあなたは、このコインの表と裏のデザインを覚えて、探し、手に入れれば良いのです。
あなたがそのコインを見つけたとき、常にコインは表か裏かのどちらかをあなたに向けているはずです。
(ごくまれに直立して側面をみることもあるかもしれませんが・・。それでも、どちらかの面は必ず見えているとお思います。)
そしてこのコインを持っていれば、常に楽しんで集中力にみちた演奏ができるのです。
ぜひ、このコインにあなたなりの名前をつけて、いつもコインを探す習慣を身につけましょう。
コインの名前は「無敵のコイン」でも「安心のコイン」でも、「希望のコイン」なんでもいいのです。
ちなみにわたしは、オーソドックスに「ピアノのコイン」と呼んでいます。

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