ブロードウッド製のベートーヴェンが使用したピアノと同型のピアノ。

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美しいです。

このピアノです。

左側のペダルは現在んピアノと同じですが、右のペダルは2つに分かれています。中音部を境にダンパーペダルの効果を高音部・低音部と使い分けることができます。実際には右メロディーにペダルの効果を効かせ、左伴奏は小さく軽やかに弾く場合など、いろんな可能性があります。私たちが現在のピアノで工夫するフィンガーペダルなどと、時に組み合わせて使えばさらに表現を効率的に楽に面白い表現の使い分けができそうです。

博物館などでは実際に触らせてくれることはまずありませんが、好きなだけ弾いてください、とのお言葉をいただき、実際に弾かせてもらいました。鍵盤のストロークは6ミリと、実際私たちが使っているピアノの約10ミリに比べ半分くらいなのでタッチに繊細さが求められます。現在のピアノとは違い、木の温かみをこれでもかと感じさせてくれる芳醇な響きを持っていました。
また当時の楽器の響き、調和、バランス等、演奏上の限界もわかり、とても勉強になりました。

モーツァルトが使用していたアントン・ヴァルター製(Anton Walter)ピアノのレプリカ。

モーツァルトが実際使用していた同型ではないかもしれませんが、実際に弾いてみるとその時代の様子が目に浮かんできます。とにかく軽やかで音に力があり美しい優雅さを持っています。
オクターブ幅は154ミリなので現在のピアノの165ミリと比べると1センチほど小さくなりますので、狭い鍵盤幅に感じます。鍵盤は私の指の大きさですと弾くのがギリギリといった感じ、少し窮屈ではありますが、非常に軽快なタッチのため、工夫すれば心地よく弾けます。

「選定3」では選定で実際何を見極めているのか、のお話を軽く触れたいと思います。

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