昨日の記事で、積層響板について触れましたが、さらに勉強してみました。
ピアニストが響板の勉強をしたところで、急に上手くなるわけではありませんので(笑)、単なる知的好奇心です。
ただ、私はピアノの選定(新品、中古)をすることも多いので、楽しみながらの勉強と思ってやってます。
昨日は、積層響板について良い印象を持たずに書いてしまいました。
両極端ですが、今度は高度な技術が必要な積層響板の例です。
私はピアノ製作者ではないので、実際のところは分かりませんが、ファツィオリのピアノは、三層響板も用意されており、特注すれば、コストが上がり、制作期間も6ヶ月伸びるようですが、提供されているようです。
コストも上がり期間も伸びるということですから、手間がかかっていることは間違いありません。
おまけに、真ん中の響板は0.6ミリという恐ろしい薄さですから、とても高い家具屋さんの技術力が必要になるはずです。
実際にファツィオリの同じモデルで、普通の響板の個体と、三層響板のものを弾き比べてみたいです。
弾いてみなきゃ分からないからです。
こればかりは、手間=音、とは一筋縄ではいかないのではないか?、と邪推してしまいます。
本当にその響板が会社の考える最高の響きを持っているならば、そもそも標準にすればいいのでは?、と考えるからです。
良いとわかっていても、おそらく50年、100年単位で見た時にまだ答えが見出せてないからなのかもしれません。
となんだかんだ言っても、弾いてみて惚れてしまうと即行動に移すタイプなので、笑、比べて弾けるチャンスがあったらあったで怖いです。
他にもいろいろ調べてみると、KAWAIや、FAZIOLIなど(他に何社もありますが)、イタリアのCiresa社から響板を買っているようです。
(適当に検索で調べただけなのであまり信用しないでください。)
Ciresa社の響板にもグレードがあるようで、やはり、その辺のコストは会社によって選んでいるグレードが違うようです。
私もシレサの響板を使ったピアノを弾いたことがありますが、確かに、なんだか上品な硬質さの中にもおすまし顔の豊潤さを感じる(表現が難しくて、スミマセン)次高音部が印象的でした。
ピアノ選びは、うんちくを語り出すと、どんなブランドでもよく見えてきてしまいます(笑)
うんちくだけに惑わされず、自分の五感や第六感までもを総動員して、いろんなピアノ会社の考え方や、実際に弾いて、音を聴いてピアノ選びをされることをお勧めします。
そして、必ずご自分の耳で選定することが大事です。
(心配な時は相談いただければ馳せ参じます笑)
結局のところ、ピアノは本人が気に入り、満足できれば良いのです。
ただ、時間が経って気に入らなくなった時、次から次へと買い換えることのができるものでもないので、やはり選ぶときには慎重に時間をかけて何度も検討することをお勧めします。
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