次の表を見てください。
この表は「感情の輪」とよばれるもので、心理学者のロバート・ブルチックが提唱しました。
感情には8つの基本感情を2つ組み合わせた8つの応用感情があります。
なんだ難しいなと、感じる方は、後でわかりやすく簡略化しますので斜め読みで読みながしてください。
興味のある方は、ぜひ上の図を見ながらお読みください。
基本感情には、「喜び」「信頼」「心配」「驚き」「悲しみ」「嫌悪感」「怒り」「予測」があり、この基本感情には強い感情と、弱い感情があります。
わかりやすくするために、次にならべてみます。
強い感情 恍惚 敬愛 恐怖 驚がく 悲嘆 憎悪 激怒 警戒
基本感情 喜び 信頼 心配 驚き 悲しみ 嫌悪感 怒り 予測
弱い感情 安らぎ 容認 不安 動揺 感傷的 倦怠 苛立ち 関心
応用感情はつぎのとおりです。
楽観 予測 + 喜び
愛 喜び + 信頼
服従 信頼 + 心配
畏れ(恐れ) 心配 + 驚き
失望 驚き + 悲しみ
自責の念 悲しみ + 嫌悪感
侮辱・軽蔑 嫌悪感 + 怒り
好戦的・攻撃性 怒り + 予測
いかがでしょうか?
分類された感情の種類は、想像以上にたくさんあります。
基本感情「喜び」「信頼」「心配」「驚き」「悲しみ」「嫌悪感」「怒り」「予測」や、
強い感情「恍惚」「敬愛」「恐怖」「驚がく」「悲嘆」「憎悪」「激怒」「警戒」は、
誰でも「あなたは今どういう感情ですか?」と聞かれたときにある程度答えることができると思います。
弱い感情は、人によってはその感情に気づかなかったり、なんとなく感じていても、具体的にどういう感情なのかわかりにくいこともおおいと思います。
例えば、自動車で制限速度50キロの道を運転しているとき、前の車が30キロで走っていたとします。
最初はブレーキをふんで前の車の速度にあわせます。
そして、だんだんと遅い速度が気になりはじめますその後、自分の車の速度計をみて、「遅いなあ、もう少し早く走ってくれないかなぁ」と、心の中でつぶやく時、弱い感情「苛立ち」が感じます。
しかし、自分の速度計を確認するまえに、おそい車に速度をあわせてどのくらい経ってから、私たちに苛立ちが芽生えはじめるのでしょうか?
実は、私たちがこの弱い感情に気づく前の、うっすらとした後ろ向きの気持ちに注意を払うことが、とても重要になってくるのです。
後ろ向きの弱い感情「不安」「動揺」「感傷的」「倦怠」「苛立ち」にできるだけ早く気づけるよう普段から意識してみましょう。
早く気づくことが難しい人は、最初、基本感情「心配」「驚き」「悲しみ」「嫌悪感」「怒り」「予測」に気がついた時に、その前1分くらいを状況を思い出す習慣をつけましょう。
そうすることによってだんだんと弱い感情に気づけるようになっていきます。(後でくわしく触れていきます。)
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