先日、出張先で仕事を終えた後、外食もままならない状況の中、友人が、粋な計らいをしてくれました。
彼は声楽家で大学教授なのですが、単身赴任なのです。
にもかかわらず、お互い仕事を終えた後、外で食事しないで済むよう、彼の単身赴任先の自宅で準備してくれていたのです。

彼とは、なんの損得勘定もなく、いつも遠慮せずに話ができる数少ない友人の一人なのですが、彼のホスピタリティに、不覚にも心動かされ、目頭が熱くなってしまいました。
マグロもとても美味しい部位を扱っている店のものだそうで、とても舌の喜ぶ豊潤な味わいでした。
しかし、それ以上に心が温かくなりました。
なんだか懐かしい学生時代の下宿生活に戻ったようで、なんとも言えない楽しい時間でした。
泊まっていけよと、お酒も勧めてもらいましたが、翌日もまたコンクールの審査で移動もあったので、泣く泣くノンアルビールで乾杯しました。
お互い仕事が忙しく、年に数回しか会えませんが、いつも心が広く、何気なく、さりげなく、まわりを気にかけてくれる彼に、「感謝」です!

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