もうちょっとピアノを弾きたい、の「もうちょっと」はとても大切なエッセンスです。

私たちが「もうちょっと」と感じる時、1〜4で書いた「緊張のスパイラル」「負のスパイラル」ではなく、「正のスパイラル」すなわち「楽しみのスパイラル」の中にいるのです。

(お時間のある方は、思い出すためにもう一度1〜4に目をとおしてみてください。)

「もうちょっと」と思える時に、ピアノの練習を続けるのも、もちろん良いのですが、練習にある程度十分に時間をかけたときなど、やめるのも一つの手です。

次にピアノの前に座るのが待ち遠しくなり、「楽しみのスパイラル」を次の練習まで継続することができるからです。

ここで注意することがあります。

「もうちょっと」が楽しさからわいてくる気持ちでないときです。

もうすこしで、難しいパッセージが弾ける気がするとき、体は少し疲れていて休憩を必要としているときなど、「もうちょっと」と思って練習をつづけてしまうときなどです。

こういう状態のとき、私たちは「足りない」という意識で練習をしています。

そのパッセージが弾けるようになると楽しいから、と考えることもできますが、それは未来の予測に過ぎません。

そういう時判断する方法があります。

自分の想像した未来ではなく、「現時点」で「楽しい」のか?自分にたずねてみることです。

自分がどういう感情でいるのか?

感じてみましょう。

おそらく、少しイライラしている、焦っている、失望しているなどの気持ちではないでしょうか?

もしそう感じたとき、かならず一度休憩して気分をリフレッシュしてください。

次は、体(脱力)について触れていきます。

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